日仏女性研究学会会員交流セミナー
日時:2016年11月19日(土) 14:00~16:30
場所:東京恵比寿・日仏会館 509号室
ボーヴォワール著『第二の性』から読み解く他者論
――誰かを他者にする女たち――
司会:吉川佳英子(京都造形芸術大学)
1. シモーヌ・ド・ボーヴォワールの「他者」と『第二の性』
木村信子(明治大学)
2.『格付けしあう女たち―「女子カースト」の実態』(白河桃子著、2013)を読む
――セミナー参加者たちとの交流――
ナビゲーター:長谷川有紀(日仏女性研究学会会員)
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シモーヌ・ド・ボーヴォワール(1908~1986)は、『第二の性』のなかで、女性と男性
の違いは、階級(クラス)の違いではなく、カーストの違いである、と言っています。
労働者階級が、資本家階級になることはありますが、女に生まれた以上、(一般的には)男にならないのと同様、あるカーストの身分に生まれたら、他のカーストの身分にはなれないからです。
女性内格差が広がり、「他者になるものとならないものに分けられている」いまの状況
を「女子カースト」の実態として分析した書、『格付けしあう女たち』は、『第二の性』とどう響き合うのか。
このセミナーをとおして、「周りにまどわされずに強く生きるためのヒント」を皆さまと一緒に考え、活発な意見交流をしたいと思います。
(参加費:500円) 会員でない方もどうぞご参加ください。